« 桃完食 食ったぞ~ | トップページ | 私も裏に凝る② »

2005年8月14日 (日)

任せるのは難しい...

袷の時季でもないのに羽裏の映像を撮るために引っ張りだした羽織...その中の刺繍の飾り紋で失敗した事例をご披露しよう。

色やイメージを相手方に伝え理解してもらう難しさを味わったのがこれである。

kazarimonn

見れば何の変哲もなく「...船でしょ?」と、分かっていただけると思うが

はじめは、羽織の色と同調したベージュ系の色を使われ

それを見た友人達は「なにこれ?」

「帆掛け舟に松をのせてあるの」と説明しても

monn-kakudai「船には見えないよー」「どれが松?」と散々けなす。

頼んだ私自身が見ても、帆掛け舟も松もそのように見ようとしないと見えないのだから、知らない人がこれを見ただけでは分からないだろうな...というものであった。

刺繍自体はとても綺麗に刺されていたが、それに輪郭線などを加えて絵がはっきりするように修正したのだが...左の画像のように拙い刺繍に見える...。

どうやって注文したかというと、「江戸の技」とかいう工芸展を見てそこに出展していた江戸刺繍が気に入った。

後ろが寂しいあの羽織の背に何か飾り紋でも...と思っていたので工芸展の会期中に羽織を持参して見てもらった。

刺繍の紋見本のカタログ(サンプル写真)を見せてもらうと、いろいろな花柄の中に件の船の図柄があり気に入りこれを頼むことにした。

サンプルは黒地にくっきりはっきりと刺したものなので、私のベージュの羽織には色の取り合わせが強すぎるように思ってたら店主の方も「色の系統はこの羽織に合うようにしましょう」と言い、「色はお任せくださいお客様に合うよう素敵に仕上げますよ」とのことで任せたのだ。

「お任せください」・・・「任せる」このことがトラブルの原因になるのだ。

サンプル写真だけでどのような色糸があるのかも知らずに「お客様に合うように」と言う言葉を信じた。

それが届いて見ると「これが船?どれが松?」と思うほど羽織の色に同化しているのだ。

もちろん店側には「これでは何を刺繍したのか分からない。もう少し分かるようにしてくれ」と連絡を入れると「羽織を送ってくれ」と言う。

でもまた言葉だけでのやり取りでは、同じことを繰り返すかもしれないので、直接持って行くことにした。

店の主人と実際に刺す人と現物を前にして話をし、一から色を決めやり直すのではなく船と松が分かるように濃い色を使って輪郭線を入れるようにして修正(?)したのが上の画像である。

刺繍自体は綺麗に刺してあったので、ここで輪郭線を入れたら何だか素人が刺したような刺繍のようになってしまったが、前よりも分かるようになった。

せっかく頼んだのに何を刺したのか分からないようでは

わざわざ帆掛け舟を選んだ甲斐も無いし、お金のかけ甲斐も無いものね。

でも、ベージュに合う系統、お客様に合うよう、はっきりと等の言葉だけではお互いどのようにイメージしているのか分からず食い違いも起こる。

特に色の取り合わせは実際の色糸を置いて決めていかないと仕上がって全然別物になってしまうこともあるだろう。

でも、なかなかそのように決められないのが現実でもある...難しいなぁ。

|

« 桃完食 食ったぞ~ | トップページ | 私も裏に凝る② »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/98850/5469316

この記事へのトラックバック一覧です: 任せるのは難しい...:

« 桃完食 食ったぞ~ | トップページ | 私も裏に凝る② »